卒業生

先週、ある生徒さんが卒業されました。

プロファイルを見てみると、入会されたのは2009年の9月11日でした。
もう4年にもなっていたのですね!

初めてその生徒さんが体験レッスンに来られた時のことを覚えています。

その頃は、本当にベタベタな日本人英語で、そもそも英語力も中学1-2年くらいのもの
だったと思います。be動詞と一般動詞の区別もつかないくらいでした。
その方が、「英語を話せるようになりたいんです」と仰いました。

最初は発音はもちろんのこと、レッスンで使っているテキストの会話文なども
意味がわからないことが多く、ひとつひとつ学習していきました。

しかし本人の「やりたい」という意欲は何にも負けることはなく、
うさぎとかめ のかめさんのように、コツコツといろんなものを積み上げてきました。

今では、発音はなめらかでナチュラルでクセがなく、リスニングも問題なくでき、
(ネイティブ同士の弾丸トークを聞き取るのはまだ難しいですが、1対1であれば全く問題なく
やりとりできます)驚くべきは、英語で考える頭を習得されたことです。

私はいつも動詞を教えるときに、アクションで教えます。
日本語でも説明しますが、動きを交えながら「~こういう感じ」という風に教えます。
英語はイメージ言語ですから、イメージが合っていれば、必ずしもひとつの動詞を選ばなくても
良いのです。

そういったこともあって、何かを話そうとするときに、以前は日本語を英語にするクセが
ありましたが、最近では、頭の中のイメージを、自分の知っている最も近い英語に変換
することができるようになりました。
そのため、スピーキングの練習をしているときでも、私の思いもしなかった単語が飛んでくる
ときもあります。「そうきたか!!」と言わざるを得ない瞬間です 笑

なので、「う~ん」「え~っと。。。」と考える時間がなくなったのです。
とりあえず、イメージに近い英語をひっぱってこれるので、これでなかったらあれ、
あれでなかったらこちら、というように 何かしらの英語が口から出てくるようになり、
なおかつ意図するイメージが伝わる単語を選べるようになりました。
ですから、日本人にありがちな「日本語をそのまま直訳したヘンな英語」になることは
ありません。

海外ドラマも、最初はまったくついていけなかったようですが、最近ではドラマから
言い回しをいろいろと覚えているようで、レッスンがなくてもどんどん会話を仕入れているようです。

本当にまったく英語を聞くことも話すこともできなかった人が、本人の努力で
ちゃんとここまでこれるんだ、ということを見届けられたことはとてもうれしいことでした。

もちろん、私個人もそうだったわけですから、自分自身でそれは証明済みだったわけですが。。。

80回に及ぶレッスンを受講され、ご自分から「自信が持てるようになった。一通り聞いて話せるようになったし、
たぶん一人で旅行しても困らないくらいにはなったと思う。これからは自分ひとりで英語学習をがんばってみたい」
ということで、今回めでたく卒業となったのでした。

改めて、

Tさん、卒業おめでとうございます!!

田内

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