日本語訛りの英語?

最近、ナレーションの仕事の方で、「日本語訛りの英語で読んで」という要望が結構多いのです。

始めはあまり難しく考えていませんでしたが、日本語訛りの英語って、どういうのが日本語訛りなんでしょう?
RとLが言えていないような感じ?完全にカタカナみたいにすれば良いのかな?など考えてみたのですが、
「どうも単にカタカナみたいに読めば良いのではないらしい」ということがわかってきました。

というのも、聴くのはネイティブなので、英語として通じないレベルではダメなのです。
ですからRとかLが一緒になっているとか、thがsになっているというのではダメで、一応
きちんと英語として聞こえる、でも日本人「っぽく」というのがミソらしい^^;

これが、やろうとしても結構難しいんですね^^;
しかもわざとらしくなってしまってはいけないので、自然にそういう英語で話しているように
読まなくてはいけない。
ドラマや映画を参考に、日本人っぽい英語をよく見てみたところ、
「母音がすべてにおいてはっきりしている」
「喉に力が入っており、息が止まっており、声が高め」
であることに気が付きました。

Rの発音は特に、ネイティブは鼻腔共鳴を使って顔に共鳴させて話しているのですが、
それも使わず、口からだけ発声すると、平坦な、日本人っぽい感じになります。

つまり、この逆をやれば、ネイティブらしい英語になるということですね。

「アクセントのある母音だけをはっきり発音し、それ以外の母音は弱く発音する」(アクセントのない音節の母音はほぼ無いくらいの気持ちで)
「声をみぞおちから出し、声と息を両方出す。声を低めにする」

上記2点は、これから出る『英語発音バイブル 母音編』にて説明しています^^

英語は英語らしく、なるべくネイティブの英語に近い形で話したいものです。
日本語だって、外国人が日本語を話す時は訛っていない方が話しやすいですよね。
何十年も積もり積もった日本語訛りを治すのは一筋縄ではいきませんが、コツはあります。

がんばりましょう!

AEO田内

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