第二言語としての英語習得方法

Newsweekでアメリカでの英語習得について興味のある記事がありました。ネイティブの子供はもちろん両親から自然に英語を学んでいくわけですが、今回の記事は移民の子どもたちがどのように英語を学んでいくか、というお話です。

記事を読むと移民の子どもたちはまずリーディングに力を入れると言います。それは日本の英語教育と同じなのに、なぜこんなに差がつくのかと思われるでしょう。日本ではいかに「訳すか」ということに重きがおかれますが向こうでは多読がメインで教科書を訳すという日本での教育とは違います。

“アメリカの小学校(低学年)には、日本のような教科書がありません。子どもたちは、自分の興味や関心に合った本を自由に読むことができます。好きな本をたくさん読むことで、読書習慣が身につき、リーディング力を効果的に育成することができます。”

普通の文章を普通に読むということですね。「読む」というのは意味がわかれば良いのであって日本語に訳す必要はありません。また、本1冊をすべて英語で読むような教育は日本では行っておらず、動詞の使い方(ひとつの動詞にも様々な意味がある)なども限られた文章の中では学べません。このように読む量がそもそも違うというのがひとつの要因です。

もうひとつは英語を日本語にする際に語順を逆にしなければならないということ。特に日本語は語順が英語と真逆です。ですから正しい日本語に訳そうとすると英語を後ろから読まなくてはいけません。下記の図を見て下さい。いかに英語と日本語で語順が違うかがわかると思います。

日本語訳と英語の違い

日本人の、英語がとっさに出てこない問題は、常に後ろから読むクセがついてしまったことに発端を発していると思います。正しい日本語にならなくても、先頭の単語から順に理解するようにすれば、考えながら後ろに文章を追加して長い文章を話すことができるようになります。

記事の中では、フォニックス(発音)についても言及しています。日本ではABCDをエー、ビー、シー、ディーと単語名で教わりますが、現地ではエイ、ブ、ク、ドと発音の方で習うので、単語の読みにそのまま当てはめられるそうです。これなら日本でもすぐにできそうですよね。

私がこの仕事をしているのも、英語で不必要な苦労をしてほしくないからです。英語ができるようになるコツを掴んだとき、一体どれだけの時間を無駄にしてきたのかと思いました。。。我々英語を第二言語として学ぶ者には、ネイティブとは違う、それなりの勉強方法があると思います。それをシェアしていくのが私の仕事だと思っています^^

(参照:Newsweek for Woman 2021.5.5)

https://www.newsweekjapan.jp/stories/woman/2021/05/post-533_2.php

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