私が英語ができるようになった方法とは?

私も昔は「英語が話せない」側の人間でした。

30歳で大手IT企業のエンジニアだった私は、アメリカから企業の訪問がある度に通訳を立てて訳してもらっていました。
海外の製品はマニュアルは当然英語ですし、輸入する企業だったので日本語での情報は皆無な状態で製品の検証をせねばならず、エンジニアである以上英語から逃げられないと思い英会話スクールへ行きました。しかし思うように話せるようにはならず、また聞けるようにもならず、一体どうしたらできるようになるのかと悩んでいました。

そこでふと、発音を学んでみようと思いました。発音ならばお金が無駄にはならないだろうと思ったからです。
正直、発音が良くなればリスニングが良くなる、というのはあまり信じていませんでした。直接的な関係性がわからなかったからです。

しかし発音を学び始めて9ヶ月くらい経ったころ、なんとなく英語が聞こえるなと思うようになったのです。
今でも覚えているのは、電車の中で大好きな海外ドラマの「フレンズ」を英語字幕で観ていた時、字幕なくてもいいかも、と思えて字幕を消してみたのです。
そうしたら、彼らが言っているセリフがはっきり聞こえ、「分かる!聞こえてる!!」と自分でビックリしたのを覚えています。

こうして私はリスニング力を上げていきました。聞けば聞くほど内容が分かるようになっていきました。
しかし、その時はまだ「分かるけど話せない」状態でした。周りにネイティブの知り合いもおらず、英会話スクールはあまり効果がないと分かっていたので、自力でドラマのセリフを繰り返す練習をしました。1日15分と決めて、ポータブルDVDプレーヤーを買って再生と一時停止を繰り返して聞こえたセリフを繰り返す。これだけです。この練習を続け、英語を始めてから1年半ほどで、大体言いたいことは言えるようになりました。(今思えば本当に最低限のことだけだったと思います)

そして約2年経った頃、外資系企業の面接を受け、1時間半に渡るアメリカ人上司の面接をこなし、晴れて外資系企業のエンジニアとなりました。

ここからもさらに苦労はするのですが、日本人にとって一番高いハードルが「英語が聴こえる」という部分だと思います。
聴こえるというのはある程度長い文章を一度に言われてもきちんと意味がとれるという意味です。英語は会話をするためにあるのですから、いくらスピーキング力をつけても相手が言っていることがわからないのではコミュニケーションとしてはゼロです。英語ができるようになりたいのであれば、まず英語が聞こえるようになることが先決です。また、聞こえるようになれば、その分インプット量(英語が聞こえてくる量)も増えて、スピーキング力も自然に上がっていくのです。

私は、自分が英語を一からやり直してここまで来た経験と、過去のたくさんの生徒さんへの指導の経験から、「ネイティブと同じ発音・同じリズムで話す」練習が最も早くそのハードルを超えられると信じています。一見、発音から始めるというのは遠回りなようですが、それは登山と同じでゆっくりでも必ず頂上に辿り着けるルートです。英語が聞こえるようになってきたら、スピーキング力を上げていきますが、これもきちんと順番があります。やみくもに単語を覚える必要はありません。

英語ができるようになるには、どのようなルートで学ぶかがとても大事です。今まで既存のやり方で挫折してきた方もぜひ「発音から学ぶ」ことを検討されてみてはいかがでしょうか。英語ができる世界はとても楽しく、メリットもたくさんあります!ぜひ一緒に同じ景色を眺めましょう!

アメリカンイングリッシュオンライン 代表
田内 佐智子