この間、ある生徒さんのレッスンをしていたのですが、
(レッスン28回目くらい。CNNのニュースのスクリプトを読んでもらっていました)
・・・あれ、この方こんなに上手だったかな?
この間まで、かなり文章が切れて発音されていたし、母音も
間違いがところどころあったし、なんだかずいぶん違うような・・・???
もう一度読んでもらうと、やはりほとんど直すところがないくらい
なめらかに正しく読めていました。
「○○さん、突然上手になってると思うんですけど、何かしました?」
と聞いたら、
「あ、やっぱりそうですか???自分でも、1ヶ月前くらいから、
なんだか突然よく聞こえるようになったんですよ」
「やっぱり!!」(自分の発音レベルと、リスニングレベルは比例します)
「以前はほとんど細かいところは聞き取れていませんでしたが、CNNとか
意味はわからないですが、こう言ってる、というのは書き取りできるくらい
ちゃんと聞こえるようになりました。
でも特に何かしたわけではないんですけど」
これって、簡単に説明すれば、「英語を英語の音のまま聞く」ことができるように
なったということなのですね。
通常の日本人は、英語を聞いても音素そのままを聞いているのではなく、
無意識のうちに理解できるカタカナに直して聞いているのです。
私の生徒さん方は、「聞こえる」状態になると、スペルはわからなくとも
発音記号で書き取ることができるようになります。
そのため、ネイティブが発音している音をそのまま同じように繰り返すことができるのです。
常にネイティブと同じ発音で練習しているため、ネイティブが話していることも
すんなり理解できるようになるのです。
上記の生徒さんの場合、発音の技術と、リンキングなど、文章をネイティブと同じように
読む知識が合わさってある一定のレベルまで来たために、ブレイクスルーが起きたということなのですね。
英語がわかる、聞こえるって楽しいです!
一朝一夕でできるようになるものではありませんが、正しい方向で練習を
積み重ねていけば、必ずできるようになります!