松本亨 英語で考える

最近、松本亨氏の「英作文全集」にハマっており、電車の中でやっていたら
乗り過ごしました ^^;

私は今まで「英作文」というものには反対でした。
いや、今もある意味では反対です。
日本語を英文にせよ、というのはどうしても日本語の言葉を追って
言葉を英語に直してしまうからです。
日本語は日本語の表現があり、英語は英語の表現があるので
言葉をそのまま英語にすると 大抵おかしな英語になります。
文法としては間違っていないけど、ナチュラルでない英語に
なってしまうわけです。
この松本亨氏は40年も前に、「英語で考える」ということを謳った人です。
その人がなぜ「英作文」なのか ずっとわかりませんでしたが、本を手にとって
実際にやってみて、ようやくこの人の言わんとしていることがわかりました。
この人は 日本人がそのまま言葉を英語に直しやすい(間違いをおかしやすい)
文章をわざと選んでそれを英訳させ、「それは英語では このように表現するんだよ」
ということを 教えようとしていたのですね。
ですから 普通の教科書英語しかやったことのない日本人は ほとんど正しい
英訳はできないでしょう。この本は、文法で考えても正解はわかりません。
ですから できなかったらさっさと答えをみてその表現を覚えていく、
というのが正しい使い方です。
さて、日本人がこのようなナチュラルな英語表現を覚えていくには
どうしたらよいのでしょうか?
この松本氏はそれを 膨大な英作文をこなしていくことがひとつの
方法と考え、10000もの英作文問題を作られたそうです。
また、本を(洋書)を読むことも勧めています。
私は、今なら DVD、TV と答えます。おそらく氏もそのように言われる
のではないでしょうか。(松本氏はすでに逝去されています)
つまり、ナチュラルなネイティブが日常的に使う英語にどれだけ
触れられるかがポイントだと思います。
DVDは英語字幕もあり、音声も聞こえ 昔では考えられないすばらしい
勉強ツールだと思います。
40年前といえば、1ドル360円もしていて(巨泉のクイズダービーとかで
やってましたよね 笑) USに渡るだけでもかなりのお金が必要でしたし
庶民にはとても手のとどかないところでした。
Webもメールもないし、CNNのWebでその日のニュースをビデオで見るなんて
当時から考えれば信じられない進化です。
私達は 今は「音・映像」の両方から生きた英語を学べる環境にあります。
なのに 本にばかりかじりついていてはもったいありません。
しかしながら、いきなりネイティブスピードの動画をみてもさっぱり
理解できないのが普通で、それは 英語の音を間違って覚えているからに
他なりません。
正しい英語の音を学びなおして、リスニングができるようになると、
留学しなくともちゃんと話せるようになります。
ポイントは自分で学べる素地を作る(音を聞き分ける)ということです。
この本の話に戻りますが、英語初心者も、話せる方もぜひやってみて
いただきたい本です。
英語を考えるときに、言葉を英訳するのでなく、一旦その状況を思い浮かべて、
その状況を英語で説明するようにしてみてください。
それが英訳をする秘訣です。
日本語英語から脱出しましょう!

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