発音記号というと、面倒くさいというイメージがある方もいらっしゃいますよね。
全部発音記号で書いてあるダイアログを見ると、大抵の人は引いてしまいます ^^;
でも、この発音記号は ネイティブの本来の英語を覚える上では欠かせないのです。
大抵の日本人は、「日本語英語」が頭に入っているため、アルファベットの英文を見ると
無意識にローマ字読みしてしまいます。
英語の音素をしっかり覚えるためには、音素をなんらかの記号で
表すしかありません。日本語にはその音がないので、日本語では説明できないからです。
たとえば、eatという「イ」の音とitの「イ」の音は違います。
(伸ばすとか伸ばさないではなく、違う音です)
それを記号で表さないと 区別ができないのですね。
私も昔自分のテキストを作ったとき、全部発音記号にすべきか、それとも
自分で何かわかりやすい記号を考えて作るべきか悩みました。
とにかくアルファベット表記では日本人は正しく読めないというのはわかっていた
ことなので、なんらかの記号が必要でした。
どうせ なじみのない記号を覚えるのなら、辞書にもあるIPAの発音記号で
書いてしまったほうがよいのではと思い、現在のテキストはすべて発音記号で
書かれています。
生徒さんは、最初は発音記号で面食らいますが、だんだん慣れていき、
数回のレッスンを終えるころには 「発音記号の文章のほうが正しい発音で読める」
と ほとんどの人が仰います。
(楽譜みたいなものなので、楽譜どおりに読めばよいので そのほうが正しくなるわけですね)
もちろん、だんだんと発音記号無しでも読めるようにしていくわけですが、
最初は記号に沿って正しい音で読むことが必要です。
この発音記号を学ぶことは スピーキング、リスニングにおいてもとても効果的ですので、
毛嫌いせずにぜひ覚えてくださいね!
記号とともに、正しい音を覚えることも大切です^^