英語の発声について

2日ほど前に、偶然すごい本を見つけてしまいました。。。

中級~上級の方には、どのようにして英語らしい「響き」を実現するか、
悩んでいる方も多いことと思います。
今まで英語の発音関連の本ばかり見ていましたが、ふとしたきっかけで
俳優向けのボイスレッスンの本に、重要なキーワードがあることに気がつきました。
たまたまアマゾンでこの本のタイトルを見て、ちょっと中を見てみたら
「これは!」という内容だったのですぐKindleバージョンを購入しました。
(こういうとき、Kindleはほんとに便利です ^^)
まだざっと斜め読みしただけですが、今まで私が経験から得てきた「英語の響き」
についてほぼまったく同じことが書かれており、「おおお!!!」と驚くばかりでした。
中級以上の生徒さんにいつも言っているのは:
・胸から発音する
・胸に手をあてて、ビリビリ振動するのを感じつつ話す
・首の力、喉の力を抜いて大きく開ける
・音程が上がらないように
・あごはラクに力を抜いて大きく開ける
・子音は口の前で、母音は口の中ほど、もしくはやや奥のほうで発声する
などなど。。。
音を切りながら話す日本人にとって、上記はとても感覚をつかみにくいもの
なのですが、この本ではその練習方法も載っていて(びっくりすることに
私が行っている練習方法と同じものがいくつかありました)
とても参考になります。
大体読んでしまってから、改めて作者について調べてみると、実はイギリスの
ロイヤルシェイクスピア劇団のボイストレーナーだったのですね。。。
しかも、この本は1973年に書かれたもののようです。
もともと舞台俳優のために、いかに豊かな声で遠くまで聞こえるようはっきりと
発声するか、ということを目的に書かれていますが、子音と母音についても詳しく
説明されており、英語発音のテキストとしても使えます。
しかし、図や絵がなくほとんどが文字で、声や発声について説明しているため、
大変わかりにくいところはありますが。。。
日本語訳があればと悔やまれるところですが、私のほうでこれをもう少し
日本人向けにアレンジして、もっとシンプルにわかりやすいエクササイズに
できればなあ、と思います。
(その前に全部ちゃんと読まないと ^^;)
自分でもちょっとやってみましたが、声をどこに響かせるのかがよくわかります。
ちゃんと体全体が響くようになると、声がリッチになり、しかも最小の力で
すむので話していて疲れません。
英語発音の本はほとんどが「発音」に特化していますが、こういう
「発声」に重きを置いた本があってもいいですよね。

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