リスニングは大抵の人が悩んでいる問題だと思います。
特に学校英語だけで来た人にとっては大きな壁でしょう。
私の生徒さんでも中級クラスの人がだいぶ増えてきました。
そういう方は大抵レッスンの最初に少しリスニングの練習をしますが、
知っているはずの単語でも聞き取れないことが多いです。
(発音練習によって 音素は聞き取れているけど、単語として認識できない)
それは、いままでに培った「ローマ字読み、カタカナ読み」で
単語の音を覚えているため、ネイティブが発音した本当の音を聞いても
認識できないのです。
しかし、最初はそれでOKなんです。
考えて、わからなければ スクリプトを見る。そして「ああ、この単語は
本来はこういう音なんだ」ということをひとつずつ覚えていくのです。
そういう、再刷り込みの作業が必要なわけですね。
実際、これを繰り返していると、だんだんと生徒さんたちも 聞き取れるところが
多くなっていきます。「聞いたことがある音」が増えていっているんですね。
これを、最初からスクリプトを見て音声を聞いても、このような効果は
得られないと思います。
まずはディクテーションして、どんな音で発音しているのか聞き取る、
そして最後にスペルを見る。そうしたら、もう一度音声を聞いて、
その単語がちゃんと認識できていることを確認する。
こうすれば、次回同じ音に遭遇したときにはちゃんと聞こえている
(単語が認識できる)はずです。
ちなみに、私は 単語をカタカナ読みしたくなることを
「カタカナの呪い」と呼んでますが(笑)
日本人が何十年も培ってきたものですからそうそう簡単には
解けません。
でも、少しずつそれを解いていくことは可能です。