最近、生徒さんの中で、大きなブレイクスルーがあった方がいました。
今までは一つ一つの発音に気を配るあまり、全体として硬い英語で、
どこか自然でない印象が残っていましたが、ある時「力を抜く」ことが
できるようになってからは、私もびっくりしてしまうくらいの自然で
きれいな英語に変わりました。
こういうブレイクスルーはみなさんどこかのタイミングで訪れるものですが、
序々にブレイクスルーしていく方もいれば、このように突然起こる方もいます。
どちらも、きちんと継続して練習をしているからですね。
レッスン中に、「最近、ずいぶん上達しましたね。何か変化はありましたか?」
と聞くと、アメリカ人の英語にほとんど違和感を覚えなくなったと
仰っていました。That’s wonderful!!!!!
違和感がないというのは、頭の中の英語が、ほとんどネイティブの英語に
書き換わっているということです。ですから、リスニングも上達しているはずです。
この状態になると、頭はネイティブの英語をすんなり受け入れるようになります。
ですから、映画などを見ているだけでも知らないうちに表現を聞き取っています。
それが蓄積されて、ある程度十分なデータベースができあがると、スピーキングが
できるようになっていくのですね。
他の生徒さんも、「以前は外人から電話がかかってきても、何を言っているか
さっぱりわからなかったですが、今は何を言っているかわかるので それだけでも
(自分で自由に話すところまではいけていなくても)すごく助かります」
と仰っていました。
どちらも、頭の中の英語が「日本語英語」から「本物のネイティブ英語」に
書き換わった結果です。
リスニングが本当にできるようになってくると、意味の分からない単語、表現が
いかに多いか思い知らされることになります。(学校では教えないことがほとんどですから)
しかし、ここでめげずに とにかく大量の英語を聞く・見ることです。
何度も同じ表現を見ると、自然に覚えてしまいますし、意味もなんとなく推測できます。
私が発音を教えているのは、かっこよく話したいという目的はもちろんありますが、
それよりも「英語を自分で学べる土台をつくるため。ネイティブのナマの英語から
学べる下地をつくるため」のほうが大きいです。
留学しなくてもきちんと聞けて、話せるようになります!
私も高校の頃、留学したいと思っていましたが 今考えれば留学
していれば今の私はなかったでしょう。
日本で育ち、日本に住みながら何とか英語が話せるようになりたいと
試行錯誤してきたからこそ、今の私があると思います。
発音から入るのは遠回りなように見えますが、ある程度まで行くと
(上記の生徒さんのように、英語が自然に聞こえるようになると)
その後は フレーズや単語を覚えるのも耳からになるので、それこそ
今までの何倍ものスピードで覚えられるようになりますよ!